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子どもの口臭が気になる 朝だけ・歯磨き後も続くときの原因と相談先

子どもの顔が近づいたときに、ふと口のにおいが気になる。毎日仕上げ磨きをしているのに変わらないと、「磨き方が足りないのかな」「どこか悪いのかな」と心配になりますね。
子どもの口臭には、歯の汚れだけでなく、寝ている間の乾燥や鼻の不調などが関わることがあります。においだけで原因を決めるのは難しく、歯磨きの回数を増やせば解決するとも限りません。
口臭に気づいたからといって、お子さんや保護者の方のお手入れが悪いとは限りません。朝だけなのか、食事や歯磨きの後も続くのか。鼻づまりや歯ぐきの変化がないか。こうした情報が、どこに相談するかを考える手がかりになります。
この記事では、受診前に確認したいこと、家庭で控えたいケア、歯科で磨き残しを確かめる意味を順にお伝えします。川崎市宮前区の東有馬おとなこども歯科では、染め出しを使った歯磨き指導を行い、お子さんと保護者の方が汚れの残る場所を把握できるようにしています。
受診前のメモは「いつ・何で変わる・ほかの症状」の3つ
相談のために、においを細かく採点したり、何度も息を吐かせたりする必要はありません。普段の生活で気づいたことを、次の3項目に分けておくと伝えやすくなります。
- いつ気になるか起きた直後だけか、帰宅後や夕方も気になるか。いつから気づいたかも、分かる範囲で添えてください。「毎朝気になるけれど、昼間は分からない」でも十分な情報です。
- 何をすると変わるか朝食を食べたり、水を飲んだり、普段どおり歯を磨いたりした後に、気になりにくくなるでしょうか。変化が分からなければ、そのまま伝えて構いません。確かめるために歯磨きを繰り返す必要はありません。
- 一緒にある症状は何か鼻づまり、鼻水、いびき、口の乾き、歯の痛み、歯ぐきの赤みや出血など、気づいたことを書き留めます。食べ方や元気の様子が普段と違うかも大切です。
たとえば、「先週から朝に気づく。朝食後はあまり気にならない。鼻がつまって、寝るときに口が開いている」というメモなら、時間帯と鼻の状態を一緒に相談できます。すべての項目を埋めてから予約する必要もありません。
歯科に来たときにはにおいが気にならなくても、自宅での様子は伝えてください。診察時の状態と普段の経過を合わせて考えるための情報になります。
メモはスマートフォンに「朝・食後は不明・鼻づまりあり」と一行残す程度で構いません。分からない項目は空欄のままにして、診察室で見せてください。
家族で仕上げ磨きを交代している場合は、磨くときに嫌がる場所がなかったかを共有しておくと役立ちます。「昨日は右の奥を触ると嫌がった」といった情報も、その場所を診るきっかけになります。
歯科・耳鼻咽喉科・小児科、どこへ相談する?
においの種類を「酸っぱい」「生臭い」などと分類するより、一緒に出ている症状を確かめる方が相談先を選びやすくなります。次の表は診断表ではなく、受診先を考える目安です。
| 気づいた様子 | 相談の目安 |
|---|---|
| 朝に気になり、食事や普段の歯磨き後は気になりにくい。痛みなどはない | 日中の様子も確認し、繰り返す・心配が続く場合は歯科で相談する |
| 日中も続く、歯磨き後も気になる、食べ物が挟まる、歯ぐきが赤い・血が出る | 歯科で歯や歯ぐき、汚れの残り方を確認する |
| 鼻づまりや鼻水が続く、鼻水がのどへ流れる感じがある、いびきが気になる | 耳鼻咽喉科で鼻やのどの状態を相談する。口の中の症状があれば歯科にも伝える |
| 片側の鼻からにおいの強い鼻水が出る | 鼻に入った異物なども考える必要があるため、早めに耳鼻咽喉科へ連絡し、受診する。家庭で鼻の奥を探らない |
| 歯の痛みや歯ぐき・頬の腫れがある | 早めに歯科へ連絡し、症状を伝える |
| 発熱、のどの痛み、食欲低下など、口臭以外にも体調の変化がある | 小児科などに相談し、口臭も含めた経過を伝える |
| 水分がほとんど取れない、または普段よりぐったりしている | 口臭への対応より体調の確認を優先し、速やかに小児科などへ相談・受診する |
息が苦しい、唾液も飲み込めないといった場合は、通常の歯科予約を待たず119番へ連絡してください。
鼻と口の問題が重なっていることもあります。「歯科か耳鼻科かを家で決め切らなければ」と考えず、受診時に両方の症状を伝えましょう。すでに別の医療機関で治療を受けている場合は、病名や使っている薬も分かる範囲で知らせてください。
鼻づまりや鼻水については、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「鼻の症状」も参考になります。
朝だけの口臭と、歯磨き後も続く口臭の違い
朝は、寝ている間の唾液の減少が関わります
眠っている間は唾液の分泌が少なくなります。口の中が乾きやすくなることは、起きた直後ににおいが強く感じられる一因です。口を開けて寝ている場合は、乾燥が加わることもあります。
朝食や水分、歯磨きの後に気になりにくくなるかは、経過を見るときの参考になります。ただし、「朝だけだから病気ではない」とは言い切れません。鼻づまりが続く、歯ぐきから血が出る、痛みがあるといった変化があれば、時間帯にかかわらず相談してください。
また、口が開いて寝ているからといって、原因が一つに決まるわけではありません。鼻で息をしづらい状態が隠れている場合もあるため、口元だけを直そうとする前に、呼吸の様子を見ておくことが大切です。
歯磨きをしていても、届いていない場所があることがあります
歯と歯の間、奥歯の溝、歯と歯ぐきの境目などには、歯ブラシを動かしていても汚れが残ることがあります。汚れに含まれる細菌や歯ぐきの炎症、むし歯などが、においに関わる場合があります。
乳歯と永久歯が混在する時期は、歯の高さや並び方が変わります。これまでと同じ磨き方では、毛先が届きにくい場所ができることもあります。日本小児歯科学会の質問箱でも、生え始めの奥歯は歯ぐきが一部にかぶさって磨きにくく、汚れがたまると炎症が起こり得ることが説明されています。
一方で、歯を磨いた直後にも気になるからといって、必ず磨き残しが原因とは限りません。鼻水がのどへ流れる後鼻漏や鼻の病気、口の乾きなども含めて確認する必要があります。「もっと長く磨かせる」だけで対応せず、どの場所を調べる必要があるかを相談しましょう。
家庭では、においを消そうとしてケアを増やしすぎない
仕上げ磨きは、時間を延ばす前に当て方を確認
口臭が気になると、いつもの歯磨きに加えて、もう一度磨き直したくなるかもしれません。けれども、力を強くしたり、長くこすり続けたりするより、毛先が届く位置を確かめることが先です。
明るい場所で口の中を見て、歯ブラシが奥まで届いているか、嫌がる場所や痛がる場所がないかを確認してください。歯と歯の間のお手入れにはフロスが役立つ場合がありますが、無理に押し込まず、お子さんの口に合う使い方を歯科で聞いてから取り入れましょう。
「毎日仕上げ磨きをしているのに」と感じる方ほど、今使っている歯ブラシを受診時に持参すると相談しやすくなります。新しい道具を買い足す前に、今の道具で届く範囲と難しい場所を確かめてみてください。
眠くなると仕上げ磨きが難しい、立ったままだと奥歯が見えないなど、ご家庭ごとの困りごとも相談できます。たとえば、仕上げ磨きの姿勢を歯科で一緒に確認し、家で同じようにできるか試してみる方法があります。時間をかけることだけを目標にせず、「見えにくい場所が見えるようになった」「毛先を当てる位置が分かった」という小さな変化を目安にしましょう。
舌の白さを全部落とそうとしない
舌の表面に付く舌苔がにおいに関わることはありますが、白く見える部分をすべて汚れだと考えて、何度もこするのは避けましょう。舌は傷つきやすい組織です。口臭があるお子さん全員に、家庭での舌磨きが必要なわけでもありません。
日本歯科医師会のセルフケア解説でも、舌の汚れを一度に取り切ろうとしたり、力を入れてこすったりしないよう説明しています。舌が痛い、白い部分が気になる、お手入れの必要性が分からない場合は、まず歯科で見てもらってください。
洗口液や口閉じテープを自己判断で追加しない
洗口液の使用は、年齢だけで一律に決めるものではありません。製品の対象年齢や注意事項に加え、お子さんが液を飲み込まずに吐き出せるかを確かめる必要があります。飲み込んでしまうお子さんには、自己判断で使わせないでください。洗口液は歯磨きの代わりにもなりません。
また、鼻がつまっているお子さんの口を、テープなどで閉じて鼻呼吸を促そうとするのは避けましょう。まず鼻で呼吸しづらい理由を確認します。口呼吸と歯並びの関係は、子どもの口呼吸についての記事で詳しくお伝えしています。
乾燥が気になるときは、日常の水分と鼻の状態に目を向ける
元気があり普段どおり飲める場合は、起床後や遊んだ後などに水分を取りやすくしておきましょう。においを紛らわせるために甘い飲み物を少しずつ飲み続けると、むし歯のリスクを高めます。飲み物の種類だけでなく、いつ飲むかも見直すポイントです。
鼻水の色や口臭だけで副鼻腔炎と決めつけることはできません。鼻づまりが続く場合や片側だけににおいの強い鼻水が出る場合は、家庭のケアを増やして様子を見続けず、耳鼻咽喉科に相談してください。鼻の奥を綿棒やピンセットで探ることも控えます。
お子さんには「におい」より「困っていること」を聞く
本人は口臭に気づいていないこともあります。「臭いからもう一回磨いて」と繰り返すより、「お口が乾くことはある?」「鼻で息をしにくい?」「ごはんのとき、痛いところはない?」と、感じていることを聞いてみてください。
歯科へ行くときも、「においを直しに行く」だけでなく、「歯ブラシが届きにくいところを先生と見つけよう」と伝える方法があります。診察中に本人の前で説明しづらい内容は、受付や問診時に保護者の方から伝えていただいて構いません。
本人が「友達に言われた」と気にしているときは、「そんなことない」と話を終えるより、「嫌だったね。気になっていることを一緒に相談しよう」と受け止めてあげましょう。家で繰り返しにおいを確かめることは控え、本人が学校や人との会話で困っていないかにも目を向けます。
東有馬おとなこども歯科では、染め出しで磨き残しの場所を確認します
当院の小児歯科では、歯の汚れを染め出し、どこに残っているのかを目で見ながら歯磨き指導を行っています。歯磨きの回数を聞くだけでは分かりにくい、「この場所に毛先が当たっているか」を考えるための方法です。
たとえば歯と歯の間に汚れが残るなら、その部分のお手入れ方法を相談する。奥歯に残るなら、歯ブラシを入れる向きやヘッドの大きさが合うかを確認する。このように、場所を特定すると、家庭で見直すことを絞りやすくなります。
染め出しは口臭の原因をそれだけで確定する検査ではありません。歯や歯ぐきの状態、痛みの有無、普段の鼻症状なども合わせて考えます。「赤く染まったから、そこだけ磨けば口臭がなくなる」というものではないことも知っておいてください。
染め出しで残りやすい場所が分かったら、ご家庭でも磨けている場所に目を向けてみてください。「ここは自分で磨けたね。奥のところは一緒にやってみよう」と、一度に抱える課題を増やしすぎないことが、家での取り組みやすさにつながります。
当院が予防を重視している背景には、院長が大学病院で、むし歯が多く治療を受けることも難しいお子さんたちに接した経験があります。治療が必要になる前から支え、お子さん自身ができたことを増やしていく診療を大切にしています。食生活も一度にすべて変えるよう求めず、取り組めることを相談しながら進めています。
院長の井戸俊輔は明海大学歯学部を卒業し、2021年3月に当院を開院しました。経歴はドクター紹介、予防や歯磨き指導の内容は小児歯科の診療案内をご覧ください。
受診した後も続くときは、変えたことと残る症状を伝える
診察や指導を受けた後、口臭が気になる日があっても、すぐにケアが失敗したと考える必要はありません。次の相談では、「教わった場所を磨いている」「歯ぐきの出血は減ったが朝のにおいは気になる」「鼻づまりは続いている」など、変化を分けて伝えてください。
最初に用意した3項目のメモが、ここでも役立ちます。すべてが改善したかどうかより、何が変わって何が残っているかが分かると、その後に確認すべきことを考えやすくなります。家庭ではできなかったお手入れも、そのまま話してください。別の方法を相談するための情報です。
診察の最後には、「家で特に気をつける場所はどこか」「今の道具をそのまま使ってよいか」「どんな変化があれば予定より早く相談するか」を聞いておくと、帰宅後に迷いにくくなります。説明を受けたときは分かったつもりでも、実際に子どもの口を見ると難しいことはあるものです。できなかった理由まで含めて相談し、家族が続けられる方法に調整していきましょう。
次に受診する時期は、お子さんの歯や歯ぐきの状態、症状に応じて確認しましょう。予定日前でも、痛みや腫れが出た、食べづらくなったなどの変化があれば早めに連絡してください。鼻の症状が続く場合は、歯科での経過と合わせて耳鼻咽喉科にも相談します。
東有馬・宮前区周辺でお子さんの口臭が気になる方は、原因を家で決め切らず、普段の様子をお聞かせください。受診前の流れは初めての方へで確認できます。
当院は川崎市宮前区東有馬5-1-2、メディカルプラザD東有馬3階にあります。鷺沼駅からバスで「下有馬」下車、目の前です。駐車場は12台分あり、ベビーカーで移動できる院内、キッズスペース、おむつ交換台も備えています。医院・アクセスのご案内をご確認のうえ、ご都合のよい方法でお越しください。
【監修者紹介】
井戸 俊輔(いど しゅんすけ)

歯科クリニックに対して、このようなお考えを持たれている方も多いかもしれません。
「歯医者さん恐いな」「通うの面倒だな」「こどもがいるから受診したいけど行けないな」など。
当院は、患者さんが歯科クリニックに対して不安に思いそうなことを、まずは解決したいと考えております。患者さんの不安や悩みを解消された後、こんな綺麗な口元を実現したい、正しい噛み合わせで美味しくご飯が食べたいなど、希望されることについて、お話を聞かせていただきます。
治療回数はかかってしまう場合もあるかもしれませんが、「あの歯科クリニックへ通って良かったな」と感じていただけるよう、東有馬おとなこども歯科は、丁寧なコミュニケーションと患者さんお一人おひとりに適した診療に努めてまいります。スタッフ一同、クリニックでお待ちしております。
略歴:
- 平成18年明海大学歯学部入学
- 平成23年明海大学歯学部卒業
- 平成23年歯科医師免許証取得
- 平成24年歯科医師臨床研修終了
- 平成24年4月埼玉県内歯科クリニック勤務
- 平成26年12月埼玉県内歯科クリニック退職
- 平成27年1月岡山県津山市井戸歯科クリニック勤務
- 平成27年5月岡山県津山市井戸歯科クリニック退職
- 平成27年6月埼玉県内歯科クリニック勤務
- 平成29年4月埼玉県内歯科クリニックにて副院長就任
- 令和2年5月埼玉県内歯科クリニック退職
- 令和3年3月東有馬おとなこども歯科開院
【所在地】
〒216-0002 神奈川県川崎市宮前区東有馬5-1-2
メディカルプラザD東有馬3F
【電話番号】
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