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“根の治療(根管治療)”は最後のチャンス歯を残すために知ってほしい3つのこと

「抜くしかない」と言われたその歯、本当に残せないのでしょうか?
「神経が死んでいます」「もう抜くしかありません」
そんな言葉を聞いた瞬間、心のどこかで“ああ、もう終わりなんだ”と思ってしまう方も多いはずです。
でも実は、“抜くしかない”と言われた歯でも、まだ助けられることがあります。
その最後の可能性を託せるのが根管治療(こんかんちりょう)です。
東有馬おとなこども歯科では、
“歯を抜かずに残すこと”を治療の原点としています。
そのために欠かせないのが、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)や拡大鏡を使った「精密根管治療」。
肉眼では見えない感染部分を確実に除去し、再発を防ぐ“見える治療”で、歯の未来を守ります。
この記事では、
- 根管治療とはどんな治療なのか
- なぜ「最後のチャンス」と呼ばれるのか
- 成功のために知っておくべき3つのポイント
を、専門的な内容もわかりやすく解説します。
1. 根管治療とは?“歯の中の病気”を治すための治療

歯の中には、神経や血管が通る「根管(こんかん)」と呼ばれる細いトンネルのような空間があります。
この根管の中に細菌が入ると、神経が炎症を起こし、強い痛みや腫れが出るようになります。
放置すると、
- 顎の骨に膿がたまる
- 歯の根の周りが破壊される
- 噛むとズキッと痛む
こうした状態になると、通常のむし歯治療ではもう対応できません。
このようなときに行うのが**根管治療(歯の根の治療)**です。
感染した神経や細菌を取り除き、根の内部を洗浄・消毒・密閉して、
再び細菌が侵入しないように封鎖する
それが根管治療の目的です。
この治療が成功すれば、歯を抜かずに残せる可能性が大きく広がります。
2. なぜ“最後のチャンス”なのか
根管治療が行えるのは、歯の根がまだ骨の中で機能している間だけ。
一度炎症が進みすぎると、根の先の骨まで細菌が広がり、歯を支える土台がなくなってしまいます。
そうなると、いくら見た目を整えても、
「噛む」機能を保てなくなるのです。
根管治療は、まさに「抜歯か保存か」の分かれ道。
だからこそ、“最後のチャンス”と呼ばれます。
しかも根管治療は、一度きりで完璧にできるとは限りません。
治療の精度が足りないと、再感染が起こり、再治療や抜歯につながることもあります。
だからこそ、初回の治療をどれだけ丁寧に、正確に行うかが“勝負”なのです。
3. 精密治療のカギは「視野」マイクロスコープで見える世界

根管治療の成功率を左右する最大のポイント、それは“どれだけ見えるか”です。
根管は直径1ミリにも満たないことが多く、肉眼では中の状態を正確に把握できません。
従来の治療は“感覚”に頼る部分が多く、どうしても感染源を取り残すリスクがありました。
そこで東有馬おとなこども歯科では、
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使って、根の奥までしっかり確認しながら治療を行います。
最大20倍に拡大された視野のもとで、
- 細い枝のような副根管
- ひび割れ
- 感染した神経の残り
こうした“見えなかった問題”を1本残らず確認できるのが、マイクロ治療の強みです。
従来治療との比較
| 項目 | 従来の根管治療(肉眼) | 精密根管治療(マイクロ使用) |
|---|---|---|
| 見える範囲 | 約1〜2mm | 最大20倍の拡大視野 |
| 処置精度 | 感覚・経験に依存 | 映像で確認しながら除去 |
| 再発リスク | 約40〜50% | 約10〜20%以下に低減 |
| 歯の寿命 | 短くなりやすい | 長期的に安定しやすい |
4. 成功のために知っておきたい3つのポイント

① 無菌的な環境で行う「クリーン治療」
根管治療中、細菌が入ってしまえば意味がありません。
当院では、ラバーダム防湿という専用のゴムシートを使用し、
治療中の唾液や細菌が歯の中に入らないように完全に遮断します。
また、治療器具はすべて滅菌処理を徹底。
一つひとつの工程を“手術レベル”で行うことで、再感染を防いでいます。
② 根の中をしっかり密閉する「封鎖の精度」
感染源を取り除いたあとは、薬剤を使って根の内部を隙間なく埋める“根管充填”を行います。
この時、充填の精度が低いと、細菌が再び繁殖し、再発の原因になります。
当院では、CT撮影やデジタルレントゲンで歯の根の形を立体的に把握。
一人ひとり異なる根の形に合わせて、ピッタリと密閉できるよう設計しています。
③ 治療後の“定期ケア”が再発を防ぐ
根管治療が成功しても、被せ物のすき間や歯ぐきの状態が悪くなると、
そこから再び細菌が侵入することがあります。
そのため、治療後も定期検診で噛み合わせや歯ぐきの状態をチェック。
「治して終わり」ではなく、「治して守り続ける」ための予防体制を整えています。
5. 東有馬おとなこども歯科の姿勢“抜かない歯科”としての使命

当院が大切にしているのは、“歯を残す治療をあきらめないこと”です。
歯は、一度抜いてしまえば二度と戻りません。
どんなに精巧なインプラントや入れ歯でも、自分の歯に勝るものはないのです。
院長をはじめスタッフ全員が、「歯を守ることこそ本当の医療」という考えのもと、
保険治療・自費治療の垣根を越えて、最適な方法を一緒に考えます。
マイクロスコープ治療を導入しているのも、
“見えない場所のミスを減らす”という強い使命感から。
私たちは、「もう抜くしかない」から「まだ残せるかもしれない」へ、
その一歩を支える存在でありたいと考えています。
6. 症例イメージ:抜歯と診断された歯を救ったケース
※以下は一般的な治療の一例であり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
50代女性。右下の奥歯がズキズキと痛み、他院で抜歯を勧められて来院。
精密検査の結果、根の奥に膿がたまっていましたが、歯根の破折はなし。
マイクロスコープ下で感染組織を除去し、薬剤で数回洗浄後、根管を密閉。
その後、セラミック冠を装着し、
「今は痛みもなくしっかり噛める」と笑顔で話していただきました。
このように、適切な診断と精密な処置があれば、歯はまだ生きられる。
それを可能にするのが根管治療なのです。
7. 根管治療と予防歯科“治さないための治療”へ

「予防」と「根管治療」は、実は対極ではなく“つながっている”考え方です。
むし歯を早期に発見・治療することで、
神経まで炎症が広がる前に止めることができます。
つまり、**予防こそが最も確実な“根管治療回避法”**なのです。
当院では、
- 定期検診でのむし歯・歯周病チェック
- 歯のクリーニング(PMTC)
- 唾液検査や食生活アドバイス
といった予防プログラムを通して、
「根管治療が必要にならないお口づくり」をサポートしています。
8. 患者様からの声(実際に寄せられたコメントより)
「他院で抜歯と言われた歯を残せて、本当にうれしい」
「マイクロスコープで丁寧に治療してもらえて安心でした」
「説明がすごく分かりやすくて、治療に前向きになれた」
こうした声が、私たちの一番の励みです。
“抜かずに守る”という選択が、地域で少しずつ広がってきています。
9. まとめ“歯を残す”という選択を、諦めないでください
歯を失う原因の多くは、実は「治療の限界」ではなく「情報の不足」です。
知らなかったから抜いてしまったそんな後悔を、少しでも減らしたい。
根管治療は、歯を残すための最後の希望です。
東有馬おとなこども歯科は、
「見えない場所まで丁寧に」「できる限り抜かない」治療で、
あなたの大切な歯を守り続けます。
今、「抜くしかない」と言われている方へ。
諦める前に、一度ご相談ください。
その歯、まだ助けられるかもしれません。
【監修者紹介】
井戸 俊輔(いど しゅんすけ)

歯科クリニックに対して、このようなお考えを持たれている方も多いかもしれません。
「歯医者さん恐いな」「通うの面倒だな」「こどもがいるから受診したいけど行けないな」など。
当院は、患者さんが歯科クリニックに対して不安に思いそうなことを、まずは解決したいと考えております。患者さんの不安や悩みを解消された後、こんな綺麗な口元を実現したい、正しい噛み合わせで美味しくご飯が食べたいなど、希望されることについて、お話を聞かせていただきます。
治療回数はかかってしまう場合もあるかもしれませんが、「あの歯科クリニックへ通って良かったな」と感じていただけるよう、東有馬おとなこども歯科は、丁寧なコミュニケーションと患者さんお一人おひとりに適した診療に努めてまいります。スタッフ一同、クリニックでお待ちしております。
略歴:
- 平成18年明海大学歯学部入学
- 平成23年明海大学歯学部卒業
- 平成23年歯科医師免許証取得
- 平成24年歯科医師臨床研修終了
- 平成24年4月埼玉県内歯科クリニック勤務
- 平成26年12月埼玉県内歯科クリニック退職
- 平成27年1月岡山県津山市井戸歯科クリニック勤務
- 平成27年5月岡山県津山市井戸歯科クリニック退職
- 平成27年6月埼玉県内歯科クリニック勤務
- 平成29年4月埼玉県内歯科クリニックにて副院長就任
- 令和2年5月埼玉県内歯科クリニック退職
- 令和3年3月東有馬おとなこども歯科開院
【所在地】
〒216-0002 神奈川県川崎市宮前区東有馬5-1-2
メディカルプラザD東有馬3F
【電話番号】
044-863-6410
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